ここから本文です
天野宏の実用・漢方早わかり
体力が落ちた人のかぜと漢方

2009/01/22

 かぜの季節である。テレビではかぜ薬に、このところはマスクのCMをみかけるようになった。かぜはウイルスによる上気道の急性の炎症で、成人では年に3~4回かかるといわれている。鼻水、鼻閉(鼻づまり)、のどの痛み、咳、発熱などの症状が一般的で、普通は一週間程度で治るが、細菌感染を合併すると肺炎、中耳炎、副鼻腔炎などを起こすことがある。

 治療は発熱、頭痛、筋肉痛には解熱鎮痛薬、咳には鎮咳薬、のどの痛みには抗炎症薬など、症状に応じた薬が用いられる。市販薬の種類も多く症状を和らげることを目的にしている。

 漢方では体力の充実度によって使う薬が違ってくる。高齢者など体力が落ち胃腸が虚弱な人に用いる漢方薬として「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」、「桂枝湯(けいしとう)」、「香蘇散(こうそさん)」、「苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)」、「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」、「参蘇飲(じんそいん)」、「真武湯(しんぶとう)」などがある。

 麻黄附子細辛湯は体力が低下した人のかぜの初期に用いる。悪寒をともなう微熱、全身倦怠感、無気力などを目標にする。薄い水様の痰をはき尿量も少なく手足の冷えがあるときにも使う。薬方の中の附子(ぶし)、細辛(さいしん)は体を温める作用があり、血行を盛んにすると言われている。高齢者や虚弱な人に良く用いられる。

 桂枝湯は比較的体力が低下した人の悪寒、発熱、のぼせ、頭痛などかぜの初期に用いる。身体を温め血行を盛んにして諸臓器の機能を高める作用がある。発熱、悪寒、頭痛、脈が浮いているかどうかなどを目標にする。薬方の中の桂皮(けいひ)、生姜(しょうきょう)には血行を盛んにし体を温める作用がある。

1ページ 2ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る