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天野宏の実用・漢方早わかり
低血圧症と漢方

2008/08/28

 頭痛、めまい、立ちくらみ、手足が冷える、下痢を起こすなどの症状が見られる病気に低血圧症がある。特に夏の暑い日には汗が出て水分が不足し、血管が広がり体全体の血液量が減少して血圧が下がりやすくなる。

 低血圧症は収縮期血圧(最高)が100mHg以下で、ほかに原因となる疾患がなく血圧だけが正常値より低いものと、心疾患、ホルモン異常など原因となる病気があって血圧が低いものに大きく分けられる。

 原因疾患があるものは、その治療が必要だが、特に原因疾患がない低血圧症は一般に日常生活に支障をきたす時にのみ治療を行う。症状が軽く転倒するようなことが無ければ薬物療法は控えるべきと言われている。

 漢方では低血圧症の人は一般的に無気力、水毒による胃腸虚弱な人が多いことから、それに応じた薬を選んでいく。よく用いられるのが「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)」、「真武湯(しんぶとう)」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」、「六君子湯(りっくんしとう)」など種類も多い。

 苓桂朮甘湯は胃内停水による水毒に用いる。水の停滞が気を上衝し、のぼせ、めまい、息切れ、心悸亢進、身体動揺感が見られるものを対象にする。茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、蒼朮(そうじゅつ)、甘草(かんぞう)からなり、茯苓と蒼朮は水分の偏在を調整して尿利を良くし桂皮、甘草は心悸亢進を治す。

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