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天野宏の実用・漢方早わかり
眼底出血と漢方

2008/05/29

 物がゆがんでみえる、虫が飛んでいるように見える、黒い点のようなものが気になるなどの症状が見られると眼底出血の恐れがある。眼底出血は出血の部位によって硝子体出血、網膜前出血、網膜出血、網膜下出血に分類されている。

 代表的な疾患として網膜動脈と網膜静脈が交差しているところで網膜静脈が何らかの原因で閉塞して出血する網膜静脈分枝閉塞症、網膜全体に出血する網膜中心静脈閉塞症、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症、加齢によって黄斑部網膜が変性する加齢黄斑変性症などがある。

 これらの疾患を鑑別するために視力検査、眼圧検査、瞳から目の底に光を当てて視神経や血管を見る眼底検査などを行う。

 西洋医学では糖尿病、高血圧など内科的な疾患によるものであれば、その治療を優先させる。眼科的な治療としては止血薬、末梢血管拡張薬、などを用いる。症状の進行を抑えるためレーザー光線を当て患部を凝固させる治療を行うこともある。

 漢方では血液がうっ滞した瘀血(おけつ)、体内の血液減少による血虚(けっきょ)によると考える。急性期に漢方を用いることはないが、出血を早期に改善させるためや視力回復の目的、出血予防の目的に用いる。

 「三黄瀉心湯(さんおうしゃしゅんとう)」、「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」、「温清飲(うんせいいん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「通導散(つうどうさん)」、「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」、「六味丸(ろくみがん)」などを使う。

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