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天野宏の実用・漢方早わかり
じんましんと漢方

2008/04/24

 いつもと変わった食べ物を食べた訳でもないのに痒みを伴うみみず腫れの発疹が出て、しばらくして皮膚の赤みが消えていくことがある。じんましんである。

 さば、マグロ、牡蠣などの魚介類、たまご、牛乳などが原因で起こることはよく知られ、これらの食べ物でじんましんを起こした人は日頃から食べないように注意していると思われる。食べ物のほかにも、皮膚を引っかくなど機械的な刺激が加わったり、運動後、入浴後に痒みを伴うコリン性のもの、寒冷の空気や水が皮膚に当たって起こるもののほかに、疲れ、精神的な要因で起こることもある。

 西洋医学ではさまざまな検査を行って原因を明らかにして、その原因を取り除くことを第一に行うが、原因がなかなか分からないことが多いと言われている。痒みを抑えるため抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などを用いて治療する。

 漢方では水毒、風熱、風寒によって起こると考えて薬方を選んでいく。急性のじんましんには「葛根湯」が用いられ、魚などを食べた後に起こったものには「香蘇散(こうそさん)」がよいと言われている。薬方のなかの蘇葉(そよう)に解毒作用があり魚介類による中毒やじんましんに効果があると考えられている。刺身のつまとして青紫蘇が添えられているのもじんましん、中毒を起こさないための古人の知恵ではないかといわれている。

 慢性のじんましんには「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」、「茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)」、「茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)」、「消風散(しょうふうさん)」、「温清飲(うんせいいん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「大柴胡湯(だいさいことう)」、「当帰飲子(とうきいんし)」、などが用いられる。

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