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天野宏の実用・漢方早わかり
接触皮膚炎と漢方

2008/03/27

 新しく化粧品、シャンプーを変えたら顔が赤くなり頭が痒くなったり、使い慣れた石鹸を新しいものに変えたとたんに痒みに襲われることがある。外部の物質と接触して起こる接触皮膚炎で、俗にいう“かぶれ”である。

 皮膚が赤くなり、はれ上がり、ひどいものは小水疱、びらんなどを起こす。化学製品、金属、植物、ペットなど日常生活で触れるほとんどが接触皮膚炎の原因となりうるといわれ、新しい製品の増加とともにその数は増えている。

 原因となる代表的な物質はうるし、サクラソウ、時計、ネックレス、ピアス、白髪染め、防腐剤、ゴム、化粧品、外用剤などである。西洋医学ではパッチテストと呼ばれる方法で原因物質を特定して、その物質と接触しないように指導し、症状に応じてステロイド外用薬を用いて治療する。

 漢方では湿、熱、瘀血(おけつ)、気うつが全身、局所に現れると考え、薬方を選んでいく。「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」、「温清飲(うんせいいん)」、「消風散(しょうふうさん)」、「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」、「治頭瘡一方(ぢずそういっぽう)」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「当帰飲子(とうきいんし)」などが用いられる。

 「十味敗毒湯」は華岡青洲が古くからある処方のなかの生薬を取捨選択してつくった薬方で体力が中程度の人の皮膚疾患によく使われる。皮膚に発疹、発赤、化膿などの症状を繰りかえすときに用いる。解毒臓器の機能を盛んにして毒素を除く作用があり、皮膚の限局性の炎症、皮膚の化膿性炎症の初期に用いられる。薬方に含まれる荊芥(けいがい)、防風(ぼうふう)、桔梗(ききょう)、柴胡(さいこ)、川芎(せんきゅう)などに解毒効果があると考えられている。

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