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天野宏の実用・漢方早わかり
狭心症と漢方

2008/03/13

 胸が締め付けられ痛みが数分続いたり、ときに喉が詰まるような感じの症状に襲われる中高年者は少なくないようである。狭心症の特徴的な症状で、心筋へ流れる血液の流れが何らかの原因で著しく減少すると胸に痛みが起こる。狭心発作と呼ばれ狭心症と診断される。

 ほとんどの場合動脈硬化によって心臓を取り巻いている冠状動脈の内腔が狭くなって起こる。通常、発作がいつも一定の運動した後に起こる安定狭心症と発作のたびに症状が次第に強くなり心筋梗塞に移行しやすい不安定狭心症に分けられる。

 西洋医学では心電図検査、運動負荷心電図検査、24時間連続して心電図を記録するホルター心電図検査などを行い、狭心症と診断できれば、病態に応じて薬物療法を行う。

 漢方では古典に胸が詰まったように痛み呼吸が促拍する状態を意味する胸痺(きょうひ)に相当すると考えて薬方を選んでいく。「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」、「人参湯(にんじんとう)」、「大柴胡湯(だいさいことう)」、「当帰湯(とうきとう)」などが用いられる。

 柴胡加竜骨牡蠣湯は体力がある人で精神不安、動悸、不眠などの症状、心下部に膨満感があり腹部、特に臍上に動悸の亢進が見られる時に用いられる。薬方に含まれる柴胡(さいこ)、黄芩(おうごん)は胸脇部のうつを開いて熱を取り、竜骨(りゅうこつ)、牡蠣(ぼれい)には鎮痛効果があり胸脇部の動悸を鎮め神経過敏、不眠、心悸亢進などを抑える。

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