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天野宏の実用・漢方早わかり
不整脈と漢方

2008/02/28

 胸がドキドキする動悸を感じ、脈をとると異常に早かったり、遅くなったり飛んだりする不整脈がみられると重い心臓病ではないかと不安がよぎる。不整脈の種類はさまざまで脈が遅くなる徐脈、速くなる頻脈、不規則になる期外収縮に分けられる。日常、良く経験するのが期外収縮である。

 原因は心臓に病気があって起こることが多いが、動脈硬化、甲状腺機能亢進症、女性の更年期などのほかに、タバコの吸いすぎ、過労などが誘因で起こることや原因がわからないものもある。診断は心電図検査、携帯型のホルター心電計を用いて行う。西洋医学では原因疾患がわかればそれに応じた治療と不整脈に対する対症療法を行う。

 漢方は余り危険ではない不整脈を対象に「炙甘草湯(しゃかんぞうとう)」、「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」、「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」、「木防已湯(もくぼういとう)」などが用いられる。

 「炙甘草湯」は体力が衰え、動悸の亢進、息切れがあり、同時に脈に結滞があるものに用いることから「復脈湯(ふくみゃくとう)」の別名もある。一般症状として虚証で皮膚の栄養状態が悪く、疲労感、手足のほてり、口渇、便秘、心悸亢進、脈の結滞、不整脈などを目標にする。薬方に含まれる炙甘草(しゃかんぞう)、桂皮が心悸亢進を治し、地黄(じおう)、麦門冬(ばくもんどう)、人参(にんじん)、麻子仁(ましにん)、阿膠(あきょう)には滋養、強壮、鎮静作用が、麻子仁には緩下作用もある。

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