ここから本文です
天野宏の実用・漢方早わかり
のどが痛い時(咽頭炎)の漢方

2008/01/17

 年末からの疲れがたたり風邪をこじらせて咽頭炎で苦しむ中高年者は少なくないようである。37度を越える熱が出て喉が充血して赤く腫れあがり、強い痛みがあるなどの症状が現れる。咽頭炎はかぜウイルス、細菌感染などによって起こる。

 西洋医学では症状を緩和させるため非ステロイド系消炎鎮痛薬、広範囲抗菌薬のほかにトローチ、うがい薬などが用いられる。

 漢方では炎症が軽く、自覚症状が強いものを対象にする。喉の痛みによく使われるのが「甘草湯(かんぞうとう)」、「桔梗湯(ききょうとう)」、「小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)」である。

よく使うのは甘草湯や桔梗湯

 甘草湯は急性咽頭炎の初期で喉が急に激しく痛むものに適している。また、咽頭が乾燥気味で痛みがそれほど激しくないものにも用いる。甘草(かんぞう)のみからなる薬方で、古典には「咽痛の者は甘草湯を与うべし」と書かれ喉痛、急性咽頭炎に繁用される。甘草には滋養作用のほか消炎、止痛作用があるが、服用により低カリウム血症、血圧上昇などを起こすため服用には注意がいる。

 桔梗湯は甘草湯に桔梗(ききょう)を加えた薬方で咽喉が赤く腫れ、痛みがあるものに用いる。軽い発熱、咳嗽、喀痰、胸苦しさを伴うことが多い時に適している。古典には甘草湯でよくならない咽痛に用いる」とか書かれている。桔梗には鎮咳、去痰、排膿作用がある。

1ページ 2ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る