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天野宏の実用・漢方早わかり
慢性閉塞性肺疾患(COPD)と漢方薬

2007/12/13

 中高年以降に発症するCOPD(chronic obstructive pulmonary disease)。慢性閉塞性肺疾患と呼ばれ、原因のほとんどが喫煙であり肺の生活習慣病とも言われている。

 肺の組織が破壊され次第に呼吸が十分に出来なくなる肺気腫や気管、気管支が慢性の炎症を起こす慢性気管支炎などの疾患群息切れ,咳、痰が多くなるなど肺機能の障害のほかに体重減少などがみられ生理機能や免疫能が低下して風邪などに感染しやすいこともわかってきた。

 西洋医学では症状の軽減、増悪を防ぐため気道を広げ呼吸をしやすくする気管支拡張薬や咳、痰を除く去痰薬を用いる。

 漢方医学では咳、痰、呼吸困難、喘鳴(ぜんめい)などを軽減させ、さらに生体の抵抗力を高め全身状態を改善させる方剤を用いる。

 このところ注目されているのが疲労しやすく腹壁の弾力が乏しい虚証の人に用いる「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」。最近の研究で消化吸収機能、全身の栄養状態、炎症病態を改善させるほか、長期間の服用で風邪に罹りにくくなることがわかっている。薬方には健胃強壮作用がある人参(にんじん)、蒼朮(そうじゅつ)、陳皮(ちんぴ)、甘草(かんぞう)などが含まれている

 症状を軽減させるために「清肺湯(せいはいとう)」、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」、「柴陥湯(さいかんとう)」、「柴朴湯(さいぼくとう)」、「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」、「苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)」なども用いられる。

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