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天野宏の実用・漢方早わかり
神経症と漢方

2007/11/15

 理由もないのに不安になったり、気分が常に落ちつかずイライラする神経症に陥る人は少なくないようである。生まれつき真面目で、ものにこだわりやすい神経質なタイプの人が罹りやすいといわれている。症状によって不安神経症、脅迫神経症、心気症などに分けられている。

 西洋医学では精神療法、抗不安薬などを用いて治療する。漢方では不安、心煩、不眠、抑うつなどの心理面の症状と同時に動悸、めまい、息切れ、のぼせ、胃腸障害など身体的な症状を総合的に把握して薬方を選んでいく。

 その種類は多く、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」、「茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)」、「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「抑肝散(よくかんさん)」、「帰脾湯(きひとう)」、「加味帰脾湯(かみきひとう)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」、「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」、「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」などが用いられる。

 半夏厚朴湯は気分が塞いでノド、食道部分に異物感があり動悸、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎などに用いる。気を鎮め、胃内停水を去る効果があり心配、不安が甚だしいものに良いといわれている。薬方に含まれる半夏(はんげ)、茯苓(ぶくりょう)が胃内停水を除き、体液の循環を調整し悪心、嘔吐を治す。厚朴(こうぼく)が筋肉の緊張、痙攣を緩和し気分を鎮め、蘇葉(そよう)には気分を明るくし胃腸機能も良くする作用がある。

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