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天野宏の実用・漢方早わかり
胃食道逆流症(胸焼け)と漢方

2007/10/04

 秋の味覚が届くようになった。デパ地下には各地からの海産物、野菜、果物や食欲をそそる惣菜などが並ぶ。この夏の盛暑で食の細かった人もしのぎやすくなると食欲も旺盛になり、ついつい食べ過ぎてしまい胸焼け、げっぷなどに悩まされることも少なくないようである。

 これらの症状がなかなか治まらず、週二回以上、むねやけを起こし、胸も痛くなるようであれば胃食道逆流症の可能性がある。胃の内容物が食道に逆流しておこる疾患で、内視鏡検査で食道にびらん、潰瘍が見られるものを逆流性食道炎、見られないものを非びらん性胃食道逆流症と診断している。

 西洋医学では胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプインヒビター、H2ブロッカーと呼ばれる薬を用いて治療する。

 漢方では胸やけ、げっぷ、呑酸、前胸部不快感など胃食道逆流症を思わせる症状に六君子湯(りっくんしとう)、茯苓飲(ぶくりょういん)、茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、などを用いる。

 六君子湯は四君子湯(しくんしとう)と二陳湯(にちんとう)との合方で、胃腸が弱く胃内停水があり脈腹ともに軟弱で心下部がつかえた感じがあり、食欲が衰え疲労しやすく、日ごろから手足が冷えやすいものを目標にする。薬方に含まれる「人参(にんじん)」、「蒼朮(そうじゅつ)」、「茯苓(ぶくりょう)」、「甘草(かんぞう)」には胃腸機能を高め消化吸収を良くする作用がある。「陳皮(ちんぴ)」は食欲を増進させ「半夏(はんげ)」は蒼朮、茯苓とともに胃腸内の停水を取り除く働きがある。

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