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天野宏の実用・漢方早わかり
肋間神経痛に効く漢方

2007/06/07

 じとじとした梅雨の季節がやってきた。気分的にも優れないものである。まして体に痛みが出るとなおさら憂鬱が増す。

 この時期、気圧や気温の変化で神経痛がひどくなる。胸や背中が痛くなる「肋間神経痛」もそんな神経痛の一種である。肋間神経にそって刺すような、あるいは胸を締め付けるような痛みが発作的に胸の横から前に走る。変形性脊椎症など脊椎の病気のほかに帯状疱疹などで起こることが多く、肺炎、肺がん、糖尿病などの病気が関係していることもあり注意がいる。

 西洋医学では、原因疾患が見つかればそれに対する治療を行い、痛みには鎮痛解熱剤、抗炎症薬、筋弛緩剤、ビタミン剤などが用いられる。検査でとくに原因疾患がわからないものは漢方が適応となる。

 漢方では「風」、「寒」、「湿」の邪が経絡の流れを疎外して気血を停滞させ痛みを起こすと捉える。痛みが慢性化し深部に及んだものは瘀血(おけつ)、水毒が関係していると考える。

 よく使われる漢方薬は、「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」「当帰湯(とうきとう)」など。このほかには「五積散(ごしゃくさん)」、柴胡剤の「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」「柴陥湯(さいかんとう)」「大柴胡湯(だいさいことう)」などが用いられる。

 桂枝加朮附湯は、筋肉の緊張が弱く、脈、腹に力がない冷え症の人を対象とする。「桂枝湯(けいしとう)」に「蒼朮(そうじゅつ)」と「附子(ぶし)」を加えた薬方で、蒼朮には「湿」を除き鎮痛、鎮静作用がある。附子は「寒」「湿」を去り血行を促進させる働きがある。

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