ここから本文です
天野宏の実用・漢方早わかり
顔面の激しい神経痛に効く漢方 有効なのは「桂枝湯」や「葛根湯」など
2007/04/05

 50歳を過ぎた中高年に多くみられる神経痛のひとつに「三叉神経痛」がある。片側の顔面が激しく痛むことから顔面神経痛と誤って呼んでいる人もいるようである。ある日、歯磨き、洗顔の後などに突然、顔面の片側に十数秒間、突き刺すような激しい痛みが走り、食べ物を噛んだ後や、あくび、くしゃみの後に突然、痛みが起こることもある。

 顔面の左右には、上から第1枝(眼神経)、第2枝(上顎神経)、第3枝(下顎神経)の“三叉神経”が走っており、痛みの発作は鼻や口の周りに沿っている第2枝、第3枝に起こりやすい。三叉神経痛の多くは原因となる疾患がない特発性のものが多いが、中には腫瘍、脳動脈瘤などにより痛みが持続するものもあるので注意したい。

 特発性に対して、西洋医学では抗痙攣薬を用いた治療や神経ブロック療法、外科手術などを行う。

 漢方では風、寒、湿などの邪が経絡の流れを阻害し気血をうっ滞させて起こると考え、病状体質にあわせて「桂枝湯(けいしとう)」「葛根湯(かっこんとう)」「桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)」「五苓散(ごれいさん)」「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」などを選んでいく。

 桂枝湯は体質が比較的虚弱で、脈は一般に浮いて力がないときに使う。薬方に含まれる「桂枝(けいし)」「生姜(しょうきょう)」は、血行を盛んにして体を温め諸臓器の機能を高める作用がある。「芍薬(しゃくやく)」には鎮静の効果があり、「甘草(かんぞう)」と協力して異常緊張を緩和し、疼痛を治す効果があるといわれている。

1ページ 2ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る