

![]() ![]() 2008/03/21
市民農園を借りて野菜を作り始めて5年になろうとしている。その間ずっと、「さして手をかけずに環境にやさしく、かつおいしい野菜を作るにはどうしたらよいか」を考えてきた。だが現実は、思わぬところで自然の脅威にさらされるなどで、模索が続いている。特に土壌の中の状態を調べ、微生物も含めた生態系と作物の共存関係を把握することは容易でない。このコラムで以前、土壌微生物の多様性指数のことを紹介した。この分野における研究側の取り組みは始まったばかりだ。野菜作りは知的なゲームだと思う。やり出すとどんどん疑問が広がり、ますます面白くなってくる。いまでは野菜畑のない生活など考えられなくなった。
病害虫対策の基本は「忌避剤で予防」
暖かい日が続き、大麦が大分伸びてきた(写真1)。昨年は4月中旬にアブラムシが大発生した。麦の葉が黒くなるほどびっしりとたかっていた(写真2)。麦の栄養がずいぶん吸い取られただろう。そのアブラムシの出す分泌物にアリが寄ってきて、ついでにウイルスを撒き散らした。ウイルスにやられ、麦の葉のところどころに縮れたような変形が見られた。これに懲りて今年は「元気丸」という自然農薬を使って予防することにしている。
「元気丸」というのは、前回このコラムで紹介した東京・練馬区の体験農園のグループが開発した忌避剤だ。作り方は木酢にニンニクを混ぜた液と、焼酎と赤唐辛子を混ぜた液と、それぞれミキサーにかけ、別々に保存する。使う時に2つの液を混ぜて100~150倍に薄める。春のうちはもっぱらこの忌避剤で予防するそうだ。病害虫が蔓延し始めてからあわてて強い農薬をまくのではなく、あくまで予防に重点を置いている。 東京・練馬区の体験農園「百匁の里」の野菜作りをまねてみようと、茨城県取手市で借りている2ヵ所の畑でそれぞれ、「百匁の里」とほぼ同じ寸法の区画を作り、約3mの畝を立てたことは前回紹介した。その畝1本の半分のスペースにジャガイモの種芋を6ヵ所植えた。植え穴の深さは15cmとし、種芋と種芋の中間に肥料を施す。別の畝には肥料をまいた後、透明なマルチで覆い、土の中を温めておく。次に植える葉もの野菜の準備だ。すべて、練馬で教わったとおりだ。
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