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健康診断を上手に使う
第3回 健康診断を受ける時期と条件
2006/05/24

 そもそも健康診断は,事業者すなわち会社が従業員に対して行うものと決められています。しかも,従業員は健診を受ける義務があります。ですから,ほとんどの会社は年間行事のひとつとして,毎年年度初めにはおおむねの日程が決まっているはずです。当然,費用も全額会社持ちです。

 労働安全衛生法・同規則には,定期健診は1年以内に1回と記載されています。すなわち,今年はお正月休み明けにやって,来年はクリスマスの後に実施というのでは,2年近くの間隔になるので認められません。ただ,毎年ほぼ同じ時期に実施されていれば,367日目であっても硬いことは言われないと思います。

早朝帰国のその日に検診

 貿易関連の会社に勤める56歳のMさんは,1年のうち80日も東南アジアのどこかに滞在しているという海外出張の多い仕事。今年の健診日程は1カ月以上前に予告されていましたが,出張の日程との調整がうまくいかず,シンガポールから早朝帰国する日の午前10時が健診日時になっていました。

 当日,Mさんは旅装のまま出勤し,いかにも寝不足の顔。朝の機内食も食べていないので,不機嫌な様子で健康管理センターに現れました。それでも釈然としないMさんは,受付にいたベテラン保健師に「今朝帰ってきたばかりで,結果が悪くでるかもしれないから」と日程の変更を交渉。たまたま同時刻に検診を受けに来たゴルフ仲間も同じように懇願していると,そこに産業医氏が登場しました。

 産業医氏は,「せっかく朝食抜きで来たのだから,このまま受けて行ったほうがいいよ。どうせまた1カ月後に日本にいるとは限らないでしょ。大体,学校の成績じゃあるまいし,検査結果が良きゃぁいいってもじゃないんだから」と説得。そんなわけでMさんは,予定通りに他の社員と一緒に健診を受け,仕事にもどりました。

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