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Dr.鷲崎の健康エビデンス
第103回 肺炎には抗生物質よりワクチンだ 高齢者には予防接種が有効
2007/12/26

 引退して既に6年を経過したFさんは今年66歳、久しぶりに電話がかかってきました。

 「区役所からきた案内に従って近所の開業医にインフルエンザのワクチンをしに行ったのですが、肺炎のワクチンも勧められました。結構高いし、やった方がいいのでしょうか。肺炎のワクチンなんて聞いたこともないので、大丈夫か心配になって・・・」

 私はFさんの胸部X線写真を思い出しながら、「Fさんは、子供の頃に結核と結核性胸膜炎をやった跡があるので、普通の人よりかぜをひきやすいし、かぜをこじらせて気管支炎になることもあるので、肺炎に進展すると重症になる心配もあると考えて、その先生はワクチンを勧めたのでしょう。肺に弱点がある人は、接種しておくといいと思います。高いといってもインフルエンザは毎年ですが、肺炎ワクチンは5年に1回なので、考えようでは割安ですよ。インフルエンザワクチンのあと1ヵ月位間隔をおいてやれば問題ないでしょう。」

死亡原因の4位は肺炎

 現在の日本の三大死因は心疾患、脳血管疾患、がんですが、その次の4番目が肺炎なのです。新聞に載る有名人の死亡記事をみると肺炎が死因になっている場合を結構見かけます。抗生物質が発達したこの時代に、肺炎の人を助けられない病院はヤブではないかと思うかもしれませんが、肺炎で命を落とす人は意外に多いのです。

 その理由は様々ですが、ひとつには耐性菌の問題があります。肺炎の診断がついて抗生物質による治療が始まったとき、もしその原因菌が選択した抗生物質に耐性だったとしたら、最初から治療をしていないのと同じですから病勢はどんどん進行してしまいます。

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