
![]() 2007/11/28
平成19年の初夏、四国地方のある大学の保健管理センターに、長引く咳と微熱を訴える学生が行列をつくる程訪れました。同様のことが四国地方の別の大学、大阪地方の大学でも出現しました。結局、細菌培養や抗体検査では陰性だった例でも、感度の高い新しい検査法(PCR法)では陽性者が続出し、一連の長引く咳患者は百日咳だったことが分かりました。 子供だけの病気ではない
PCR(polymerase chain reaction)法とは細菌でもウイルスでも人間でもそれぞれのDNAのうち特徴的な部分を増やして診断に応用するもので、細菌培養よりも迅速に判定できる便利な方法です。犯罪捜査にも活用されています。 なにしろ時期的には花粉症の症状に紛らわしいことや、大学生になった証しに吸い始めた喫煙の影響も考えられ、迅速確実な診断が求められるわけですから、頼りになる検査法と云えるでしょう。 百日咳といえば子供の病気、しかも最近は予防接種が完備しているので殆ど見かけない病気になっていたはずでした。でも厚生労働省が行っている定点累積報告数をみると推定年間罹患患者数は1.5~2.8万人となっています。ワクチン接種が行われる以前は年間患者数は10万人以上で、その10%が死亡していました。 2007年の年始から31週目までは、0歳児が約25%、1歳から14歳が約40%となっているのは分かりますが、20歳以上が30%もあり、何とも意外な印象です。しかもこの20歳以上の割合は2003年頃から年々増加してきていますので、たまたま今年だけの現象とはいえません。
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