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Dr.鷲崎の健康エビデンス
第11回 “紅茶でうがい”で新型インフルエンザを予防
2005/11/16

 こんどの冬は鳥インフルエンザが日本で大流行するかもしれないとの噂がありますが,まんざら嘘ではないかもしれません。なにしろ誰も罹ったことのない型のウイルスですから当然誰も抗体は持っていません。

 感染すると激しい症状が出現し,重症に経過し,場合によっては多数の死者がでる心配もあります。世界保健機構(WHO)では地球規模の大流行(パンデミックという)になると世界で少なくとも200万人,多ければ7400万人の死者が出ると警告,厚生労働省でも日本国内の死者を10万6000人と推計しています。

インフルエンザウイルスの記号の意味は?

 ところでA型インフルエンザウイルスを語るときに,HとかNとかいう記号がでてきますが,何を意味しているかご存知でしょうか。Hは赤血球凝集素(hemoagglutinin),Nはノイラミニダーゼ(neuraminidase)のそれぞれ頭文字をとったものです。

 このウイルスの外見は,海から揚げたばかりの痛そうなトゲで覆われたウニをイメージしていただくと分かりやすいと思います。そしてトゲには2種類あると思って下さい。

 Hはウイルスがヒトののどの粘膜に侵入するための鍵のような働きをする蛋白質で,ヒトののどの粘膜には鍵穴に相当する蛋白質(レセプターという)があり,鍵と鍵穴が合致してはじめてウイルスがのどの粘膜細胞に侵入して感染が成立します。細胞の中で増殖したウイルスはその細胞からとびだして隣の細胞や他人の細胞に感染しようとしますが,細胞をでるときに改札口のような部分を通らなければなりません。

 Nは改札口を通るための切符のような働きをする蛋白質です。Hには15の亜型が,Nには9つの亜型があり,ヒト以外のブタやトリにも感染しやすい鍵や切符でできたトゲをもつウイルスが居るわけです。

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