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第10回 かぜ・インフルエンザの予防には手洗いが一番

正しい手洗いの仕方を覚えよう

まず,適量のせっけん(消毒タイプで液体のものが最適)を手にとります。
(1)手のひらと手のひらをこする
(2)手のひらを反対側の手の甲におき,指を組み合わせてこする
(3)両手の手のひらを合わせて指を組み合わせて手のひらをこする
(4)指を軽く曲げて反対側の手のひらで爪をこする
(5)人差し指と親指の間を反対側の手のひらで包むようにしてこする
(6)手のひらで反対側の指先を包むようにしてこする

 以上を両手について10〜15秒で洗います。順番は特に指定はありませんが,あまり丁寧に洗ったり,硬いブラシ使ったりすると,皮膚が荒れて細かい傷がつき,そこにブドウ球菌などがついてしまうので逆効果です。

 手に残った水分は素早く拭き取ります。使い捨てのペーパータオルが衛生的で最適です。洗面台の横に手拭き用の布タオルをぶら下げておき大勢の人が共用することは望ましくありません。濡れた布タオルはすぐ細菌が付着しますので,せっかく洗った手をまた汚すことになります。温風乾燥器は音がうるさく時間もかかるのでまだ利用価値は低いと思われます。

 水分除去後は70%のアルコール液を少量手全体につけておくと完璧です。このアルコール液はボトル入りが市販されていて,ボトルの頭を押すと1回分が霧状に出るようになっています。アルコール液はせっけんより手を荒らしません。

 以上の手洗い方法はインフルエンザ予防に限ったものではありません。食中毒など消化器系の細菌感染の防止にももちろん有効ですから,食品を扱う職業の人にもマスターしてほしいと思います。

(鷲崎 誠=東京地下鉄株式会社保健医療センター所長)


筆者プロフィール

鷲崎誠(わしざき・まこと)
医学博士。昭和大学医学部卒業後,虎ノ門病院病棟医・専攻医,順天堂大学呼吸器内科講師,伊勢丹健康管理センター所長を経て,東京地下鉄株式会社保健医療センター所長。虎ノ門病院健康管理センター非常勤嘱託医,21健医総研主任研究員を併任。日本産業衛生学会代議員,日本サルコイドーシス学会理事・幹事,日本呼吸器学会専門医,日本内科学会認定医,日本人間ドック学会認定指定医。著書に「健康診断・人間ドック『気になる』疑問」,「日頃気になる 体のあのこと この症状」などがある。
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