ここから本文です
明るい糖尿病ライフ
糖尿病患者の心得(最終回)
2009/07/27

 このコラムでは、元シェフで無事に糖尿病歴30年を乗り切っている筆者が、自身の経験と勉強をもとに、糖尿病予備軍やビギナーの方に役立つメッセージをお送りします。糖尿病の人は、床に伏すような病人ではありません。元気に暮らしていける社会人です。このニュアンスの違いをよく理解し、糖尿病の知識を深めてその不安を解消していきましょう。

2型糖尿病は老人病

 いよいよ最終回になりましたので遠慮のないところをまとめたいと思います。まず、糖尿病のある人生を全うするためには自分自身がドライバーズ・シートに座っていることを自覚しなければなりません。最初から最後まで自分でケアする病気なのです。大変といえば本当に大変なことですが、運を天に任せるような病気ではないことはせめてもの救いです。

 もちろん、医師や栄養士による指導やサポートがなければ達成できませんが、病気を受容してヘルシーな生活習慣を守るのは自由に生きている自分なのです。

 2型糖尿病は生活習慣病とされますが、加齢と共に表われる老人病でもあります。ほとんどの糖尿病クリニックの患者は50歳台、60歳、70才台に集中しています。高齢になって発症した2型糖尿病は厳しいコントロールはまず必要なく、不遜な言い方をお許し願えれば人生を左右するようなものではないと思います。セカンドステージでの2型糖尿病は仕事の重圧もなく、健康第一の生活が出来ますから血糖コントロールがまるで毎日の目標みたいになってしまう人も見受けられます。

 その中で一番心配なのは私のように30代、40代で発症した人達です。若くして2型糖尿病になった場合はどうしても予後が悪くなります。リタイア後の「黄金の10年」がぴったりと「合併症の10年」ではなんとも残念なことですね。重い合併症は障害者になることですから。

 合併症は過去2ヵ月の平均血糖値を表わすヘモグロビンA1C(エー・ワン・シー)が7.5%を超すと明らかに増加するのは確かです。

 ですから、この「明るい糖尿病ライフ」をご愛読された皆様はなんとしてもA1C 7.5%未満だけは死守してください。

1ページ 2ページへ 3ページへ 次のページへ
文・河合 勝幸(かわい かつゆき)

38歳の時、人間ドックにて「2型糖尿病」と診断される。河合さんが主宰する「On-line糖尿病ウォッチャー」(糖尿病についての情報サイト)のHPはこちら。アメリカ糖尿病協会プロフェッショナル・セクション会員、(社)日本糖尿病協会インターネット委員会委員。1940年、川崎生まれ。1965年以来、フランスやスペインでの生活が長い。2型糖尿病と診断された当時、体重は110kgあったが、現在は身長175cm、72kg。元シェフでありフランス料理の名門・東京會舘OB。往年のパリでレーモン・オリヴェ(グラン・ヴェフール)やトポリンスキー(ラペルーズ)に師事して美食学を研鑚。著書に「糖尿病のある人の海外旅行術」(講談社)、「河合勝幸のおいしくてきれいになる地中海スローフードレシピ」(日経BP社)、などがある。現在は九十九里浜に在住。週末は薪を割って石窯でパンを焼き、自家菜園でガーデニングに励むパワフルな“Type2”。

この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る