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明るい糖尿病ライフ
毒トカゲのだ液から 発見された糖尿病新薬<その2>

メトホルミンが膵ガンを抑制する可能性

 それかあらぬか、つい一カ月前の2009年5月に糖尿病医学誌Diabetes(USA)のオンライン版に、DPP-4阻害薬が動物実験ですが膵炎と膵臓ガンのリスクを高める可能性を示唆した論文が載りました。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で“ランゲルハンス島”を専門に研究するThe Larry L.Hillblom Istet Reserch Centerです。

 この論文の興味深いところは、DPP-4阻害薬(実験ではメルク社のsitagliptin)単独の投与ではラットの膵液の外分泌腺管に異常な形成が見られ、膵炎への進行もあったのですが、ビグワナイド系糖尿病薬の“メトホルミン”と併用するとこの副作用が相殺されたことです。

 メトホルミン(薬の成分名)というのは古くて安価な糖尿病薬ですが、最近その抗ガン作用が見つかったことで改めて注目されている薬(錠剤)です。商品名としては「メルビン錠」「グリコラン錠」「メデット錠」などがあります。インスリン分泌を促す薬ではなく、インスリンの作用を強めて肝臓からのブドウ糖の放出を抑えて血糖を下げるものです。

 米国では2型糖尿病の第一選択薬として広く使われていますが、日本ではSU剤で十分な効果が得られない患者に使用されていました。やっと2009年5月に「メルビン錠」が第一選択薬としての使用が認められた段階です。

 日本では当初からGLP-1受容体作動薬やDPP-4阻害薬と併用してメトホルミンを使えるといいですね。メトホルミンの抗ガン作用はまだ科学的な根拠が十分でないかも知れませんが、私ならなんとか医師を説得しますよ。どうぞ、この記事を持参してください。

 GLP-1受容体作動約の発見エピソードを書くつもりでしたが、残りのスペースがあまりにも少なくなってしまいました。興味のある方は拙記事の「だれが毒トカゲの口の中に手を突っ込んだか?」をぜひご覧ください。

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