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明るい糖尿病ライフ
糖尿病予防でメタボリックシンドロームを防ぐ! これって、逆の話?
2007/10/01

 このコラムでは、元シェフで無事に糖尿病歴30年を乗り切っている筆者が、自身の経験と勉強をもとに、糖尿病予備軍やビギナーの方に役立つメッセージをお送りします。糖尿病の人は、床に伏すような病人ではありません。元気に暮らしていける社会人です。このニュアンスの違いをよく理解し、糖尿病の知識を深めてその不安を解消していきましょう。

 普通は心筋梗塞や糖尿病にならないために、メタボリックシンドロームを改善するのですね?では、糖尿病になってしまったら、もうメタボを卒業してしまうのでしょうか。そうではありません。もっと危険な「糖尿病かつメタボリックシンドローム」の状態があるのです。いや、これこそがWHO(世界保健機関)の定義する「メタボリックシンドローム」なのです。

 さすがにメタボとは言いませんでしたが、メタボの考え方は昔から知られていました。1920年代に心血管障害(心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性の病気)のリスクとして、高血圧や高血糖、高尿酸血症などの一群の症状(シンドローム)があることが報告されていました。

 1960年代にこれらの症候群に肥満と高脂血症が加えられ、1988年にジェラルド・M・リーベン(スタンフォード大学)がこの症候群は基本的にインスリン抵抗性(インスリンが効果的に作用しない)があると説明がつくとして、「シンドローム・X(エックス)」とネーミングしました。

 2000年前後から世界の医療機関が「メタボリックシンドローム」として各機関各様の定義を発表するようになり、実は医療の現場では少なからず混乱が起っています。

 今ではメタボリックシンドロームの定義は少なくとも国際的には5種類あって、日本の診断基準(2005年)はその内のIDF(国際糖尿病連盟)のものに近いのですが、全く同じものではありません。診断基準が違うのですから、国によって、あるいは医療施設によってメタボになったり、ならなかったりするのですから迷惑な話です。

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文・河合 勝幸(かわい かつゆき)

38歳の時、人間ドックにて「2型糖尿病」と診断される。河合さんが主宰する「On-line糖尿病ウォッチャー」(糖尿病についての情報サイト)のHPはこちら。アメリカ糖尿病協会プロフェッショナル・セクション会員、(社)日本糖尿病協会インターネット委員会委員。1940年、川崎生まれ。1965年以来、フランスやスペインでの生活が長い。2型糖尿病と診断された当時、体重は110kgあったが、現在は身長175cm、72kg。元シェフでありフランス料理の名門・東京會舘OB。往年のパリでレーモン・オリヴェ(グラン・ヴェフール)やトポリンスキー(ラペルーズ)に師事して美食学を研鑚。著書に「糖尿病のある人の海外旅行術」(講談社)、「河合勝幸のおいしくてきれいになる地中海スローフードレシピ」(日経BP社)、などがある。現在は九十九里浜に在住。週末は薪を割って石窯でパンを焼き、自家菜園でガーデニングに励むパワフルな“Type2”。

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