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2006/12/19
自分へのご褒美にしたいこだわりの品 手縫い仕立ての高級手袋
イギリス王室御用達、1953年にはエリザベス女王が即位式で身につけた歴史もあるデンツの手袋。真の紳士にふさわしいこだわりの逸品である。ペッカリーに代表されるやわらかいなめし革と内側のイタリア製シルクや英国製カシミアのライニングは、手を包み込むようにフィット。その感触とフィット感の素晴らしさは、「手袋をしたままで小銭入れから小銭を取り出すことができ、手袋をしたまま新聞をめくることができる」といわれるほど。 ちなみにペッカリーとはウシやラクダ、カバなどと同じ偶蹄目ペッカリー科に分類される動物で、イノシシに似ており、南米の森林などに生息している動物。その革は牛革より繊細で柔らかく、通気性がよいとされている。現在は一部を除きワシントン条約により国際的に保護されており、革の流通量は限られている高級品だ。 デンツは1777年に創業し、230年も続いているグローブ専門メーカー。創業者のジョン・デントは革の鑑別と裁断技術に関して天才的な才能を持っていた手袋職人だった。彼の精神は今も脈々と受け継がれ、デンツ社では今もほとんどの製品が手作業のみで作られている。 デンツの手袋は、革の選定、裁断士によるカッティングなど個々の異なる技術を持つ職人たちの手により、30余りもの工程を経て作り出される。革選びでは、一つとして同じものがない天然革の中から、デリケートな色の濃淡、革の質、厚みや強度などを見抜いて、デンツのブランドにふさわしい革でだけ手袋は作られる。繊細なフィット感を生み出すため、デンツ社の手袋裁断士は親方であるマイスターカッターのもとで7年もの修行を積み、創業以来続く伝統の技を身につけていく。縫製工程では、一双のグローブにつき、16ものパーツを縫い合わせ、一針ずつ丹念に、愛おしむような心遣いで縫い上げる。デンツには、縫製一筋に40〜50年も働いている熟練職人が数多くいるという。 戦前から“紳士の手袋”として愛好される
デンツは早くから商品の輸出に積極的で、ヨーロッパや北米、アジア、オーストラリアなどの一流のショップに商品を供給してきた。日本でも、高級手袋として戦前から輸入されている。 英国紳士達は、デンツ社の手袋を『グローブ界のロールスロイス』と呼ぶ。糸目をみると、一針一針のわずかな違いから手縫いであることが分かり、均一的なミシン縫いにはない、温もりが感じられる。また、人差し指から小指の間の3箇所に、菱形のマチが付いており、指を動かしたときに引きつりがなく、心地よくフィットするのだ。既製品にはない、こだわりに満ちたデンツの手袋は、紳士にふさわしい最上の心地よさを提供してくれる。自分へのご褒美にぜひ手に入れたい品だ。
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