ここから本文です

インタビュー●中野博氏(住環境ジャーナリスト)「団塊世代にもロハスな暮らしのススメ」(前編)

エコロジー先進国のドイツのエコショップを訪問し,そのオーナー(左)とエコリフォームアドバイザー(右)に歓迎される中野博氏。このエコショップは単にエコ建材を売るだけではなく,DIYでエコリフォームをする人向けにカウンセリングもしている。

――「団塊世代」など50歳代の方にも,ロハスは浸透してきているのでしょうか?

 ロハス志向で低燃費の車に乗り,有機野菜を食べている人が,シックハウス症候群の危険のある家に暮らしているというケースもあります。森林浴に出かけても,ひとたび家に帰ると,ほこりだらけで肺炎につながるカビが家の中に多いというケースもあります。健康生活のベースは自分の家であることを多くの人は忘れがちですね。もっとも,住宅で言えば,子供が家を離れた50代に,自然志向の家を建てられる方が増えてきているように思います。子供部屋が必要なくなったので部屋数を減らし,機能を高めて家全体を小さくしたようなエコハウスです。退職を迎えると,家で過ごす時間は間違いなく増えます。その自宅環境,特に住宅本体に気を遣うことは,ロハス的な考え方といえるでしょう。

――家が原因の危険な疾患があると聞きましたが?

 まず化学物質を使った近代素材による「シックハウス症候群」というのは,もちろん家に長い時間いれば発病しやすくなります。また,室内の場所によって温度差がある場合は「ヒートショック事故」の危険があります。関東や北陸以北の比較的寒い地方に多いもので,これは寝室からトイレに行く時や,お風呂から脱衣場に戻った時,体温と周りとの温度差によってゾクっとしてしまうものです。この温度差は心筋梗塞,脳内出血,脳卒中の引き金となり,冬場によく起きる事故の元になります。突然の症状もありますが,日常的に何度もゾクッとしていると,心臓などに徐々に負担がかかってきます。

――自然志向の家は,そうした疾患からカラダを守るのでしょうか?

 シックハウス症候群についての対策は24時間換気と原因物質の排除,ヒートショック事故の対策は断熱性能を高めると同時に家全体を暖めることが考えられますが,この二つの対策をクリアーできるのが天然素材の木の家でしょう。シックハウス症候群やヒートショック事故を甘くみると大変なことになります。これから退職を迎えて家で過ごす時間が長くなる方にとっては,ますます住まいがカラダに及ぼす影響が大きくなるので,「ご自身を健康にする家」を目指して真面目に考えることがとても大切になってきます。


住環境ジャーナリスト中野博氏によるセカンドステージ・セミナー
『都会で森を感じる暮らし』開催のお知らせ
この11月11日(土),日経BP社「セカンドステージ」では,「都会で森を感じる暮らし」をテーマにしたセミナーを開催します。団塊世代やシニア世代の方々が,都会でどのように暮らしていけば,森という自然と感じる生活を送れるかについて,お話しします。都会で“自然の恵み”を享受し,健康的に生活していくことは可能なのです。詳細はこちら(イベントページへ)。
前のページへ 1ページへ 2ページ 3ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る