ダウンライトやブランケットで陰影を作る
西欧を旅行すると感じることだが,ホテルや一般住宅の照明は日本に比べるとかなり暗い。しかしダウンライトやシェイドランプなどを上手に使い,陰影のある表情豊かな部屋の灯を作っていることに驚かされる。 その点を,光や色が人に与える影響や心理などの講義を大学でも教えている大光電機・販促広報部の中尾晋也さんに聞いてみた。 「戦後アメリカから蛍光灯が入ってきて,暗い白熱灯の灯に慣れた日本人の間に,省エネで部屋の隅々まで明るく照らす蛍光灯は時代の先端を行くモノとして映り,瞬く間に日本中に広がりました。それ以来,日本の照明は部屋の隅々まで明るくするのが定着してしまい,照度の低い白熱灯には貧乏くさい,田舎臭いという日本が決して豊かではなかった時代のイメージがつきまとうようになってしまった。でも実はこんなに蛍光灯を多用する国は日本だけ。雰囲気のある照明の条件は,部屋の四隅が明るいのではなく,部屋に明暗のコントラストがあることなのです。夜お酒を飲みながらくつろぐなら,天井の主照明は消して,調光器付きのダウンライトやブラケット,フロアースタンド,テーブルスタンドなどの照明で愉しむのが適しているでしょう」。
陰影のある落ち着いた雰囲気を大切にするなら,温かみのあるやさしい光の白熱灯をダウンライトとして天井に埋め込み,調光器で光の強さをシーンで使い分けるのがおすすめだ。器具自体に存在感のないダウンライトは,天井面がすっきりするため見た目もスマートで,どんなインテリアにもマッチする。
新たに取り付けるには工事が必要だが,ダウンライトの数やつける位置次第で,100%点灯すれば主照明としても使用OK。ゆったりとくつろぎたいときは,20%くらいに調光すれば部屋に大人っぽい雰囲気の灯となる。白熱灯を調光して使用することにより,消費エネルギーが削減されるだけでなく,電球の寿命も伸びるという,省エネ,省コストという嬉しいメリット付きだ。
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