ゆっくり夢を作る家
現在、太田さんと看護師でもある奥さんの有美子さんは、診療所と自宅を往復する日々だ。そして、仕事の後の時間を海の見えるリビングや書斎でのんびりとすごすのが、いちばんの楽しみだという。 そのためのこだわりもある。「ひとつは内装。自分たちの生活の拠点ですから、別荘とは違う落ち着いたデザインにしてもらいました。また、海辺の家にはデッキが必需品ですので希望を言って作ってもらいました。潮風に吹かれながら飲むビールは最高ですよ」と太田さんは仕上がったリンダルの家に満足のようだ。そして、春になったらのんびり庭造りにも取り組む予定だ。 趣味の時間も持てるようになった。太田さんと有美子さんの趣味はダイビングで、これまで世界中の海で潜ってきた。そして、太田さんがもっとも好きな魚が「ハンマーヘッド」とも呼ばれるシュモクザメだ。診療所の看板デザインにもなったサメである。最近では、漁師さんが網にかかったシュモクザメを持ってきてくれるようになったので、それを剥製にしたりして楽しんでいる。
「かつての生活から比べれば、のんびりしすぎているように見えるかもしれませんが、いまは急ぎたくないんです。実際、この家で得た静かな時間の中でゆっくり考えていると、いま行っている地域医療が非常に重要で、さまざまな可能性があることも見えてきた。例えば、せっかく保有している温泉を利用した、新しい運動療法施設など。これから考えていきたいと思っています」と太田さんはいう。 自宅の完成とともに、太田夫妻のセカンドステージは、本格的に動き出したようだ。
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