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第4回 自分で生豆の焙煎にチャレンジしよう

上手に焙煎をするポイントとは?

 手網は直径20cm,深さ5cmくらいのものを選ぶ。1回に焙煎する豆の量は100~150gが適量だ。あまり欲張りすぎて豆をたくさん入れ過ぎると,すべての豆に熱が均等に行き渡らず,焙煎の失敗の原因になるので気をつけよう。

焙煎の仕方

「粗挽き」 1.
生豆の中から,欠けがあるものやカビが生えているもの,発酵して変色しているもの,虫喰いのものなどの欠点豆を取り除く。この作業はハンドピックと呼ばれ,味を悪くする欠点豆を取り除くことは,おいしいコーヒーを作る上で重要な作業。
「中挽き」 2.
生豆はハンドピックをして,約150g(約12人前)を手網に入れる。フタはクリップでとめて,豆が飛び散らないようにする。コンロを中火にして,火から10~15cmくらいの位置で前後に楕円を描くように振って焙煎していく。8分くらいたつと薄皮(チャフ)が剥がれはじめる。
「細挽き」 3.
7~12分くらいすると,コーヒー豆はだいぶ色づく。ここからが最も大事なところ。手が疲れても休めてはいけない。12~15分前後で豆が“パチパチ”とはじける『1ハゼ』が,18~20分前後で2回目のはじけ『2ハゼ』が始まる。2ハゼに入る前で終了すればハイローストからシティローストに仕上がる。そのまま焙煎を続け,2ハゼの『ピチピチ』という音がしたところで終了するとフルシティローストに,音が完全に止んだところで終了するとフレンチローストに仕上がる。2ハゼの音が止んでたくさんの煙が出てきた段階で終了すると,イタリアンローストになる。この段階で火に近づけすぎると,むら焼けやオーバーローストの原因になりやすい。また,網の中で豆自身が燃え始めることもあるので,注意が必要だ。
「粗挽き」 4.
焙煎が終わった後のコンロ。薄皮(チャフ)がたくさん落ちている。
「中挽き」 5.
焙煎作業を締めくくるのが,豆を冷やすこと。焙煎がそれ以上進行しないように行う。焙煎を終了すると決めたら即座に火を止め,ザルに移してドライヤーで冷風を送り,手で触れても熱くないくらいまで素早く冷ます。ここで時間がかかってしまうと,焙煎がさらに進行し,むら焼けの原因になる。特に深煎りでは,素早く冷却しないと,豆がザルの中で燃え始めるので要注意だ。
「細挽き」 6.
冷却が終わった豆から,焦げすぎたもの,火の通りが十分でなかったものなどを取り除く2回目のハンドピックをする。合格した豆は,密閉容器に入れて冷暗所に置く。

 焙煎の度合は調節が可能。どこで火を止めるかで味は大きく変わるので,いろいろと試してみるといいだろう。ローストしたての豆は香りがいい。かじるとカリッとしているのは十分に水分が飛んだ証拠である。

 焙煎したてのコーヒーの味はまた格別だ。飲む分だけをミルで挽いて,アロマ漂う自分だけのおいしいコーヒーを味わおう。週末に少しまとめて焙煎をしておいて,忙しいウィークデーは自分で焙煎した豆をその時飲む分だけ挽いて飲むのがおすすめだ。

 自家焙煎にこだわった究極のオリジナルコーヒー。男が休日にじっくり取り組むだけの価値のある,奥深い趣味の世界が広がっている。


(藤木理絵)
【取材協力】
自家焙煎珈琲屋バッハ
TEL:03-3875-2669
http://www.bach-kaffee.co.jp

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