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本当にやりたい仕事って何
生まれ育った町に愛をこめて「桐生再生」<その1>~ノコギリ屋根の工場をベーカリーカフェに~
2009/07/20

 群馬県桐生市の団塊の世代有志が、生まれ育った町のために立ち上がった。それが、2008年5月に設立されたNPO法人「桐生再生」だ。ノコギリ屋根の織物工場といった近代化遺産を再生活用し、観光拠点にしようと取り組んでいる。

 キーマンは「桐生の町の魅力を伝えたい。歴史を知って歩けば、さらに楽しい」と話す清水宏康理事長。県立桐生高校の同窓生10人に声をかけてNPO法人を発足させ、自らも観光ガイド役をつとめる。今回と次回で、清水さんに桐生の町を案内してもらいながら、「桐生再生」の活動を紹介していく。

町の表も裏も知り尽くした金融マン

 「思い返せば二十歳のとき、成人式で代表になり、“桐生に残って頑張る!”と宣言しちゃったんですね。同期の優秀なヤツはみんな東京に出ていってしまいました」と笑う清水宏康(62歳)さんは、33年間、桐生信用金庫に勤務してきた。

「桐生再生」を立ち上げた清水宏康さん

 地元に密着した信金の金融マンとして数多くのプロジェクトに関わり、「小説になるほど面白い」経験をたくさんした。桐生という町の表も裏も知り尽くし、人脈も幅広い。第二の人生を町のために捧げることにしたのも、その経歴の然らしめるところだろう。

 「われわれ団塊の世代は、ある意味でいい思いをした。だからその恩返しかな」と言う。しかし、自由な活動を貫きたいので、NPO法人の運営は行政などからの支援に頼らず、もっぱら個人資金で賄う方針だ。

 「かみさんは“いつでも離婚します”と言うんです」と苦笑するが、長年の経験と人脈を活かして、生まれ育った町の観光資源を掘り起こす仕事が、どうやら楽しくてしかたがないようだ。こういう情熱にあふれたキーマンがいないと、おそらく「町おこし」は成功しない。


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