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本当にやりたい仕事って何
男たちがはじめた男のための介護サービス<その1>~麻雀もワインもあるデイサービス~
2009/06/09

 杉並区の区立中学校の一角に、高齢者在宅サービスセンター「松渓ふれあいの家」はある。利用者の7割が男性、それも通い続ける人が多い。普通、このような施設は女性がほとんどで、男性の利用は極端に少ない。男性利用者を惹きつける秘訣はどこにあるのだろうか。アイディアいっぱい、とびきり明るく賑やかな介護の現場を訪ねてみた。

ここは雀荘?と思えるような光景が!

料理教室で出会った仲間で地域貢献

 中学校の理科室だったスペースを利用したデイサービスセンター「松渓ふれあいの家」。この施設を運営しているのは、同性の男性たち、それも定年後に介護の世界に飛び込んだシニア世代である。現役時代は介護には無縁の営業マンだったという彼らが、麻雀もワインもOKという画期的な介護システムを作り上げたのだ。

 施設の中心となる大きなフロアに約30名の利用者が集い、思い思いの時間を過ごしている。扉を開けて耳に入ってくるのは、麻雀パイをまぜる音の響き。ジャン卓は5卓ほど。そこで利用者たちが楽しげにパイを手にしている。

 「すみません、遅くなってしまって。ちょっと麻雀していたもので」と、笑顔でやってきたのが理事長の高岡隆一さん(75歳)。この施設、日々の麻雀のほかにも、月に数度はワインをたしなむ日がある。介護ヘルパーも一緒に麻雀をしたり、絵を描いたり、書道をしたりと、和気藹々とした雰囲気だ。パソコン教室も週に何度か開催されるのだという。

 「うちはこんな雰囲気だから、圧倒的に男性利用者が多いんですよ。ここへ来れば同性の友人もできるし。将棋名人の利用者さんと対局したくて、利用日の予約待ちをしている人もいるんですよ」。高岡さん自身、とても70代半ばとは思えないほど血色がよく、背筋もぴんと張っている。現役時代は機械メーカーの営業畑を歩んできた。介護や福祉とは無縁の世界にいた人だ。

中学校の空き教室を利用した「松渓ふれあいの家」

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