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本当にやりたい仕事って何
自然に帰る葬送をビジネスに<その2>~故人と家族を結ぶ新しい「絆」~
2009/05/19

 安田勝司さん(59歳)が始めた新しい葬送ビジネスは海洋自然葬。前回は、海洋自然葬を思いつき、仕事にするまでを紹介した。最初は、海に遺骨を帰す散骨を中心にしたものだったが、依頼者からの要望は実にさまざまだった。散骨場所も日本近海だけでなく、海外での要望も増えている。外国の法律に対応し行政の許可を得るなど、安田さんの仕事の範囲はさらに拡大している。

お墓が絶対という法律はない
海洋自然葬を始めた安田勝司さん

 安田さんが散骨や遺骨をプレートにした「エバーメモリアル」を事業として始めると、「遺骨を海に撒くのは法律にふれるのでは?」という問い合わせが寄せられた。従来のように、墓への埋葬しかできないのではないかという不安を抱く人もいるのだ。

 「法律と慣習を混同して考えている人も多いのではないでしょうか」と安田さんは言う。『墓地、埋葬等に関する法律』によれば、「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない」とあるので、それが誤解されているのだ。焼骨を自宅などに保管することは違反ではないという。

 また、刑法190条『遺骨破棄罪』には、「葬送の為の祭祀で、節度を行って行われる限り問題はない」とされており、散骨も弔いの気持ちを持って行われるものであれば法に違反するものではない。著名人では、沢村貞子、周恩来、ライシャワー元駐日大使、石原裕次郎が故人の意志などにより散骨されているという。

 最近では、山や森林に散骨を行う事業者と近隣住民とのトラブルなどが見受けられるが、空からの散骨や、海への散骨ではこういったトラブルもほとんど聞かない。「私が事業として、この海洋自然葬を始めるにあたり、法律は徹底的に調べましたし、監督官庁にも問い合わせて問題がないかと確認しました。日本国内で法律をクリアしたのだから、海外での海洋自然葬も同じように出来るのではないかと考え始めたんです」。


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