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本当にやりたい仕事って何
「高齢者の下宿」を目指す団塊夫婦の挑戦<その1>~仲間づくりと定年後の自立した生活の両立~
2009/01/06

 見上げる湘南の青い空。かすかに潮のにおいが混じる風に、ゆったりしたテンポの音楽が混じり合う。開け放たれた室内とそれに続くパティオのデッキでは、指導者の号令にあわせて数人の男女がカラダを動かしていた。奥まったところには、車イスに乗りながらカラダを動かす女性がひとり。そして、キッチンではエプロン姿の女性が忙しそうに行き来する。

 神奈川県大磯にあるこの家では「玄米ダンベル体操教室」の真っ最中。富山昇さん(61歳)・いづみさん(52歳)夫妻の住まいでは、毎日、こんな光景が繰り返されている。実はここ、団塊夫婦が目指す「高齢者の下宿」だ。なぜ、ふたりはこんな『下宿』を発想したのだろうか?

学生時代の楽しかった「下宿」を再現したい
「高齢者の下宿」作りに挑戦している富山昇さん

 「地元の商店街活性化のための宿場祭りに協力して、毎年、仮装行列をしているんですよ。去年までは花魁道中。14年続いたので、そろそろ別のテーマに変えようということで、今年は狐の嫁入りをやりました。参加者は小・中学校の同窓生です。1キロくらい練り歩くんですが、立錐の余地もないほどの人出でね。楽しいですよ!」

 『高齢者下宿』の話を聞きに行ったのに、富山さんのインタビューはこんな話から始まった。どうやら、地域とのつながりや仲間とわいわいやる楽しさが、『下宿』発想の原点にあるらしい。そう考えて話を進めた。

 「サラリーマン生活も、50歳を過ぎれば先が見えてくるじゃないですか。役職定年なんていうのもあるしね。もちろん、仕事は楽しかったですよ。高齢者を対象としたイベントを仕掛けたりして、自分自身の勉強もさせてもらったし」。

この日は玄米ダンベル体操の日。近所の人が集まってくる

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