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本当にやりたい仕事って何
コレクションを生かして個人美術館を開館<その1>〜サラリーマンを辞め、趣味を仕事にする夢に賭ける〜
2008/09/09
竹内さんとコレクションの数々

 趣味を仕事にできたら・・・。セカンドステージを見据えてそう考える人も多いだろう。子供の頃から好きだった絵画鑑賞がきっかけで、竹内泰人さん(59歳)は山中湖に個人美術館を開いた。大手損保のサラリーマンから美術館館長への転身には、さまざまな紆余曲折があった。

湖畔にたたずむ小さな美術館がわが城

 富士山を望む山中湖湖畔の森の中に「山中湖美術館」はある。打ちっ放しコンクリートでモノトーンの瀟洒な建物は、大きく育った木々にすっぽりと抱かれるように、周囲の自然とよく調和している。

 美術館はベルで来館を告げる仕組みだ。大きな黒い扉が少しビックリするような開き方をする。「いらっしゃい」と静かな笑みを浮かべて招き入れてくれたのが、館長の竹内泰人さんだ。

 「今年でちょうど開館20周年になるので、今はその記念展を開催しています」という館内には、シャガール、ピカソ、ムンクなど、19世紀ヨーロッパを席巻した画家たちの作品と、池田満寿夫、長谷川潔、駒井哲郎などの現代日本画家の版画が並ぶ。

 壁面を占領するような大作はないが、味わいがにじみ出てくるような、心をゆさぶる作品群だ。個人の力でこれだけの作品を揃えるには、財力だけでなく、よほどの感性と審美眼が必要だろう。

 「子供の頃から絵が好きでね。兵庫県西宮出身なんですが、小学生の時から京都の岡崎にある美術館を毎週のようにめぐるのが楽しみだったんです。その頃から、本物を目にしたことが大きいと思います」と竹内さんは語り出した。

 絵画鑑賞が好きだったとはいえ、あくまでも趣味。美術館のキュレーターになるとか、アート関係の仕事に就くことはなく、大学卒業後に就職したのは最大手の損保会社だった。

山中湖湖畔、緑に囲まれたところに美術館はあった

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