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定年後10年働くための仕事選び<その1>サラリーマンから独立系のFPへ

親の介護で計画は先延ばしに

 木下さんが目指したのは、夫婦で一緒にできる仕事だった。「第二の人生の働き方として、最初に考えたのは、子供が独立したことでもあるし、夫婦ふたり二人三脚でできる社会貢献的なボランティア事業でした」。

 北米勤務経験もあり、旅行好きな夫婦だったから、シニア向けのプライベート旅行プランナー、または海外輸入雑貨を扱うような店を持つことを考えていた。「妻は外向的で、人と接することが好き。友人も多い。私は技術屋で緻密さを好みますが、妻はおおらかで営業センスもあり、組み合わせとしては悪くないと思ったんです」。

会社でもプランナーだったから、板書での説明は得意

 しかし、この計画を実行に移そうと思った矢先、実母が重い介護状態になった。「それまでも、妻は私の姉と分担して母を支えてくれていたのですが、寝たきり状態になって、かなりの時間を介護に取られるようになりました。子育てと違って、介護には終わりが見えません。私が60歳の定年を迎えた時に、ふたりで仕事ができるかどうかはあやしくなってきました」。

 89歳になる実母の介護を妻に押しつけるわけではなかったが、妻を巻き込んだ仕事をすることは負担が増えるばかりだ。夫婦で話し合いの結果、まずは、木下さんがひとりでできる仕事を見つけることに切り替えた。

 妻の夢の実現は少し遠くなったが、それでも、快く後押ししてくれた。「以前、妻の母が倒れた時に、私や子供の世話よりも、心置きなく義母の面倒を見るようにすすめました。夫婦の間にそういった信頼関係が築けていたから、今回の私の選択にも同意してくれたんだと思います」。


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