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本当にやりたい仕事って何
ファドとチーズを愛する美味しい人生<その2>~チーズのようにさらに熟成していくセカンドステージ~
2008/03/11

 前回は、齋藤敏明さんが定年後に、奥深いチーズの味わいを存分に楽しめる店「CASA de QUEIJO(カーザ・デ・ケージョ;チーズの家)をオープンさせるまでを紹介した。「ツキもあってここまでくることができた」と言うが、ツキも実力のうち。そのツキを自分に引き寄せるだけの充実した生き方をしてきたともいえる。

 今回は、そんな齋藤さんのチーズの家での仕事ぶり、そしてまだまだ膨らむ将来設計について触れてみよう。

感じたままに味わうのがチーズ
ハンチング帽が似合う齋藤さん

 カウンターのショーケースにずらりと並ぶ50種類あまりのチーズ。齋藤敏明さん(66歳)はその中からひとつのチーズを指し、質問を投げかけてきた。「このチーズの名前の由来、知っていますか?」 答えに窮していると笑顔で教えてくれた。

 「このチーズはMarie Harelという名前です。これは、ナポレオンに一番初めにカマンベールを献上した女性の名前からきているのです。そして、カマンベールはナポレオンが名づけたといわれているチーズなんですよ」。

 チーズひとつをとっても、ストーリーがある。ともすると、香りや味の表現だけで終わらせてしまいがちなチーズの説明。フランスチーズ鑑評騎士「シュヴァリエ・デュ・タストフォロマージュ」の称号をもつ齋藤さんの手に掛かると、チーズからひとつの物語が鮮やかによみがえる。

 齋藤さんは「味や食感は人それぞれ。その人の感じるままに食べていただければいいと思います」と言う。あえて自分から「こんな味です」と説明はしない。提供する側が先にそれを伝えてしまうと、その味にとらわれてしまいがちだからだ。チーズに対する愛情があればこそ、お客さんに喜んでもらおうという気持ちがあるからこそ、お仕着せにはならない齋藤さん流のスタイルが出来上がった。

フランスチーズ鑑評騎士の認定証

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