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本当にやりたい仕事って何
「庶民の生きた証」を集めた“個人史図書館”<その2>~全国に個人史図書館のネットワークをつくりたい~
2008/01/15

 普通の庶民が自分の一生をつづった個人史。そんな自費出版本を収集する「宮城個人史図書館」を開いたのが、仙台市のせとかつえさん(60歳)だ。個人史は庶民の視点から見た時代の証言であり、貴重な生活史の記録。だが少部数のため、親戚や知人に配ってしまうと死蔵・散逸しがち。公共図書館も自費出版本までは手が回らない。

 編集の仕事の資料として集めた個人史を一般公開して、世の中の役に立てたら——。前回は、そんな思いから始めた個人史図書館のあらましについて触れた。しかし、せとさんの半生も、個人史が書けるくらいの逸話に事欠かない。今回は、せとさん自身の個人史を紹介しよう。

仙台タウン誌の先駆け『けやきの街』を創刊
せとかつえさん

 せとさんには、本造り30年のキャリアがある。そもそもの始まりは『けやきの街』という仙台のタウン誌を創刊したこと。31歳の時だった。さかのぼって、高校を卒業した18歳の春、せとさんは心に秘めたことがあった。「45歳になったら作家になろう」。

 「高校時代に書いていたものが、先生に褒められたんですね。でも、経験を積んでからの文章のほうが面白いと、その時は思っていた。だから、45歳までにいろいろ経験をして、その経験以上のことが書けるようになれればいいなと考えていたのです」。

 30歳を目前にして、「そろそろ作家になるための書く練習をしたい」と、仙台放送主宰の編集講座を受講する。卒業制作には、仙台のタウン誌を創刊しようと考えた。一緒にやる仲間を募ったが、誰も手を挙げないので、一人で始めた。広告の取り方など雑誌作りに関するすべては授業で学んでいた。


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