ここから本文です
本当にやりたい仕事って何
テクニカルイラストレーターの転身<その2>~ふるさとのために地産地消のモデルになりたい!~
2007/12/10

 東京・あきる野に生まれ育った清水哲雄さん(54歳)は2年前、自分で作った小麦とそばから作るうどんとそばの店「初後亭」をオープンした。前回は、まだそば屋を始めるほどの決心がつかないまま、本業のテクニカルイラストレーターをしながら、畑でそば作りを始めるまでを紹介した。

 今回は、地元のネットワークを活用しながら始まったこだわりの店造りと、地域のために何かしたいという熱い思いを紹介しよう。

大岳に抱かれたそば畑で、ボランティアと刈り取り
右から山崎さん、清水さん、ボランティアの景山さん

 東京とはいえ、都内とは比べ物にならないほど緑豊かなJR五日市線沿線。その武蔵引田駅からすぐのところに、そば畑がある。これこそが、清水さんが義弟の山崎健さんとともに、そばを栽培している畑だ。あきる野の住民なら、誰もが折りに触れ仰ぐという大岳を遠く見ながら、3つの畑で、そば粉にして年間2トンを収穫している。

 「じゃあ、この列を刈るから島立てしておいて」。清水さんの声が響く。小型のそば刈り用バインダが畑を歩くと、適度な量のそばが麻ひもでくくられて機械から押し出される。その束を三角形に立てることを島立てといい、脱穀するまでの数日、風を通して軽く乾燥させるのだ。

 この日、そば刈りに集まったのは清水さん、山崎さんのほかにもう一人、あきる野に暮らす景山さんという男性。「実は昨日、清水さんの店で常連さんに『明日、そばを刈るんだけど、誰か手伝わない?』っていう話をしているのを聞いてしまったのです。初めて行った店なのに『やらせてください』って、手を上げていました」と景山さんは笑う。

 清水さんは、店にも「援農ボランティア募集!」という張り紙をして、地域の人たちの参加を募っている。2007年秋のそば刈りは11月8日、9日の2日間で終了したが、2日とも地域の人たちがボランティアで参加している。「そういうことを通して、自分の考えが伝わっていったらうれしいな」と笑う清水さん。だが、2年前に店をオープンするまでには、足踏みした期間もあった。


1ページ 2ページへ 3ページへ 4ページへ 次のページへ
この記事のバックナンバーを読む
「セカンドステージ マガジン」 配信開始
セカンドステージでは,HTMLメール「セカンドステージ マガジン」の配信を始めました。毎週1回水曜日に配信いたします。
サイト上の更新情報やイベント,セミナーの情報をお送りするとともにメールならではの特典,イベントの提供をいたしていく予定です。
メール配信をご希望の方はこちらのページからで配信登録をお願いします。

→バックナンバーはこちら

セカンドステージ メールマガジン
サイトマップを見る
セカンドステージ連載一覧


日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る