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本当にやりたい仕事って何
一人でも透析患者を減らすために<その2>〜腎臓病と向き合ってつかんだ“生きがい”〜
2007/06/12

 静岡県富士宮市で腎臓病用食品専門店「富士ヘルス」を営む斎藤茂樹さん(62歳)は,18年前から透析を受けている。会社員時代,多忙で不規則な生活を続け,食事療法などの自己管理を怠ったため,気がついた時には透析寸前まで腎臓の機能が悪化していた。

 前回は,斎藤さんの闘病歴から早期治療の大切さを学んだ。今回は,斎藤さんの腎臓病に関する啓蒙活動を紹介しよう。

「透析予備軍」の成人,約480万人

 肝臓と同じく「もの言わぬ臓器」である腎臓の疾患は,自覚症状がないだけに発見が遅れやすい。透析患者を一人でも減らすため,斎藤さんは自らの体験をもとに「健康診断で尿タンパクが出たら,血液検査の腎機能を表す数値が正常でも,早めに専門医の診察を受けてほしい」と強く訴えかけている。

 重度の腎不全で人工透析を受ける患者は全国で約26万人。毎年1万人ずつ増えている。タンパク尿が継続して出て,腎機能の低下が疑われる「透析予備軍」の成人は,約480万人にものぼるという。糖尿病や高血圧とならんで,腎臓病のリスクをいかに避けるか。健やかな第二の人生を送るには大切なことだ。

 腎臓疾患の原因は他の生活習慣病と同様,食生活やストレスなど複合的と考えられる。透析患者の過半数は糖尿病からの併発だが,斎藤さんのように気がついたら慢性腎炎になっていた,という人も多い。高タンパク・高脂肪の食事,リン酸化合物などの食品添加物を使った加工食品の過剰摂取など,腎臓に負担をかける食生活の影響も無視できないが,斎藤さんの実感ではストレスが大きいという。

 毎日寄せられる相談からも,そのことが裏付けられる。斎藤さんのもとには,肝臓病の不安がある人,治療を受けている人,透析を迷っている人,すでに透析の状態に入っている人など,さまざまな人から相談が来る。電話やFAXでの相談もひっきりなしだ。


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