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本当にやりたい仕事って何
一人でも透析患者を減らすために<その1>〜自らの体験を基に,健康管理の重要性を訴える〜
2007/06/05

 健康診断で尿に少しでもタンパクが見つかったら,早めに食事療法を——。つらい闘病体験から,そんな願いを込めて『あなただけは透析にさせたくない』(新風社)を出版した斎藤茂樹さん(62歳)。静岡県富士宮市で腎臓病用食品専門店「富士ヘルス」を経営しながら,腎臓病の啓蒙活動を行なっている。

 斎藤さんは18年前から,週3回4時間の人工透析を続ける生活だ。日本腎臓学会によれば,重度の腎不全で透析を受けている患者は全国で26万人。毎年約1万人ずつ増えている。放置すれば手遅れになる恐れのある「透析予備軍」,つまり,腎機能低下の疑いが強い成人は約480万人にものぼるという。

 今回と前回にわたって,斎藤さんの貴重な経験を参考に,「腎臓病にならない第二の人生の過ごし方」を考えてみたい。

「たかが尿タンパク」と侮った結果が…

 医療機器メーカーに勤めていた斎藤さんは1977年,会社の健康診断で尿タンパクが検出された。精密検査で慢性腎炎とわかったが,自覚症状は全くない。だが,「肝腎要(かんじんかなめ)」の言葉どおり,肝臓と同じく腎臓も「もの言わぬ臓器」であり,ギブアップするまでひたすら黙って,頑張り続ける。

 斎藤さんはその時30代の働き盛り。尿たんぱくが検出されたとわかっても,「そうたいしたことはないだろう」と土日もなく仕事漬けの多忙な生活を送っていた。

 そして,今,「その段階できちんとした食事療法を続けていたら,人工透析を受けずにすんだかもしれません。私同様,多くの人は,痛くも痒くもないので,たかが尿タンパクと考えて,自己管理をおろそかにしてしまうんです。そして,あっと気がついた時には手遅れになっています」と斎藤さんは話す。


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