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本当にやりたい仕事って何
50代からの転身はNPOで<その1>~子どもたちの未来をサポートする組織を地域に設立~
2007/02/19

 2004年に発足したNPO法人「アンガージュマン・よこすか」は,不登校やひきこもりに悩む子どもたちや親,教師たちを中心に,子どもの自立や社会参加のサポートをするために設立された組織である。中心となって活動するのは2人の50代男性。その活動は,子供たちのサポートという枠を越え,横須賀という町の「地域再生」というテーマをも含んだ大きな広がりを見せている。

別々の現場で子どもにかかわっていた2人が再会
子供たちのためのフリースペース「アンガージュマン」

 横須賀は坂の町だ。京浜急行・横浜中央駅から南北に伸びる幹線道路は,時に上り,時に下りながら続いていく。その道の左右には商店街。今も銅版の古い商店が点在する中,新しく店を借りて商売を始めたらしきモダンな店舗,シャッターが閉まったままの店などが混ざり合い,独特の雰囲気をかもし出している。

 NPO法人「アンガージュマン・よこすか」は,この商店街の交差点角にある。ガラスの戸を開けて入ると,手前側に大きなテーブルと椅子が置かれた空間,たたみのスペースが目に入る。また,少し奥まった部分には,学習用の机と椅子が並ぶ空間がある。

 「ひきこもりや不登校の子どもたち,彼らを取り巻く家族や教師たちの居場所として,また,学校や社会とかかわるサポートを行う場として,アンガージュマンを作ったんです」と語る事務局長の滝田衛さん(55歳)。代表の小柳良さん(55歳)も横でうなずく。二人は大学の同級生だったという。

 始まりは,大学卒業後,数十年ぶりの2人の再会だった。滝田さんは学校の教師として長く子どもにかかわり,その後,教育委員会で指導主事として,増え始めてきた不登校の子どもたちに対する働きかけに力を注いでいた。一方,小柳さんは,横須賀の商店街でパチンコ店の店主として仕事をする傍ら,横須賀の子どもたちにラグビーを教えていた。

 あるとき,小柳さんは子供の通っている学校のことで教育委員会を訪れた。その時,指導主事として目の前に現れたのが滝田さんだった。「あれ?  お前,ここで何してんの?」。「お前こそ!」。偶然の再会が,その後の2人を強く結び付けていく。

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