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本当にやりたい仕事って何
夫婦でティールームをオープン<その2>~妻との二人三脚で見つけた新たな生きがい~
2006/12/25

 今年6月,千葉県船橋市の住宅街にオープンした「カルチャー&ティールーム ラピスラズリ」。イギリス風の落ち着いたティールームで,「いらっしゃいませ」と柔和な笑顔で出迎えるのは,安部妙子さん隆夫さん夫妻。前回は,夢をあきらめず,ついに念願のティールームをオープンさせた妙子さんの思いと意気込みを紹介した。

ラピスラズリ

 一方,会社員として仕事一筋だった隆夫さんも,妻の夢の実現に協力して店をオープンさせるまでには,乗り越えなければならない大きな試練があった。今回は,夫の隆夫さんの視点で,ティールーム開業までの物語をお伝えしよう。

仕事一筋の日々を病魔が襲う

 結婚40年になる安部隆夫さん(66歳)と妻・妙子さん(59歳)。現役時代,大手保険業界の営業畑で活躍する隆夫さんは仕事づけのハードな日々を送っていた。「何しろ,150人もの部下を抱えて,責任者として販売の実績を上げなければなりません。体力もいりますし,ストレスも多い。また,保険業界の営業は女性中心です。何かと気苦労もありました。」

安部隆夫さん

 隆夫さんは妻が仕事をすることには一貫して反対してきた。家に戻ったときくらい,家族との落ち着ける時間と場所がないと,とてもやっていけなかったからだ。当時,働きたいと思いながら,家事と子育て,そして夫の転勤に伴い,見知らぬ土地で暮らすことのストレスに懸命に堪えていた妻・妙子さんも,夫の苦労は肌で感じていた。

 「時々,夫の部下の女性が家まで訪ねてきて,夫の厳しさに対する愚痴をもらしていくことがありました」と妙子さん。隆夫さんはとにかく仕事に打ち込む厳しい上司だったらしい。それが隆夫さんの生きがいだったのだ。「仕事は順調で,定年までは自分のやりたいように仕事ができた」という。

 今でこそ,それを支えてくれた妻への感謝は,満足そうな表情や言葉の端々から感じ取ることができる。とはいえ,当時は,家では家事を手伝うこともなく,見事に亭主関白を貫いた。そして,迎える定年。父の設立した会社の役員として迎えられ,第二の人生も仕事を中心として順調なスタートを切った。隆夫さんは,定年後も今までと同じ生活が続くものと思っていた。しかし,突然,病魔に襲われる。

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