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本当にやりたい仕事って何
夫婦でティールームをオープン<その1>~主婦だけで終わりたくない妻の夢を夫が支える~
2006/12/18

 千葉県船橋市の住宅街に,居心地の良い隠れ家カフェ「ラピスラズリ」がある。一軒家の広いリビングを利用したティールームには,イギリスアンティーク家具,世界各地の名窯のカップが並ぶ。

 オーナーの安部妙子さん(59歳)と彼女を支える夫・隆夫さん(66歳)は,定年後も元気で働けるようにと,2006年6月,カフェをオープンさせた。現役時代は妻が夫を支えた。今は夫が妻を支える。ふたりの転機とこれからの過ごし方について聞いてみた。

“働きたい”妻と亭主関白な夫

井染さん

 カルチャー&ティールーム「ラピスラズリ」は,新京成線薬円台駅から徒歩5分の静かな住宅街の一角にある。小さいけれど,すぐに,それとわかる看板が目についた。オーナーの安部さん夫婦は結婚40年。夫・隆夫さんは大手生命保険会社を定年退職後,父が創業した会社の役員をつとめ,2006年6月に退任した。

 一方,オーナーである妻・妙子さんは,若くして家庭に入った専業主婦だった。「結婚生活前半の20年は夫の転勤に従って,慣れない土地を転々。子育てと家事に追われながら,働きたいという思いに悶々としていました」。もともと仕事を続けていきたいと思っていた。独身時代が短かったせいか,常に何か忘れ物をしたような思いが胸の奥にあったのだという。

 「何か仕事をしたいといっても,夫は大反対。自分自身が業績を問われる営業畑の第一戦にいたせいか,仕事の厳しさをよくわかっていて,とても妻である私には無理だと判断していたようなんです」。英会話学校の受付の仕事を見つけてきて,明日から勤務という時に,夫が断固反対し,結局,水の泡と消えたこともあった。

 仕事が厳しい分,妻には家にいてもらって,亭主関白でいたいと思う夫は多い。隆夫さんも自分で自分のことはよくわかっていた。それでも,妻を出したくないと思うのが,この年代の日本の男性たち。しかし,妙子さんは諦めきれず,とにかく外に出たいともがいていた。

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