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66歳の挑戦! 中国語習得奮戦記<その1> ~中国の時代がやってくる~

意気揚々と向かった北京,しかし・・・

 北京語言大学は,日本でいえば東京外国語大学に相当する中国国内最高レベルの大学。中国人には外国語を,外国人には中国語を教えるという二つの役割を担っている。800名ほどの留学生のうち1割が日本人。予想通り,井染さんは最年長だった。

 留学生寮は豪華な13階建てだ。井染さんは1人部屋を借りた。シーツもタオルも毎日取り替えてもらえるなど,ホテル並みのサービスが受けられる。それでも寮費は1日1300円程度。学食のランチには20人ものコックが腕をふるい,300円も出せば最高級料理が味わえる。学食ではあっても,充実した食事。食事は決しておろそかにしないのが,食の大国・中国だ。

 これだけだと優雅に映る留学生活だが,井染さんの1日のスケジュールは,“ハード”という言葉をはるかに超えるものだった。

 5時起床。6時まで勉強。シャワーを浴びて,6時半に朝食を作り始め,7時に食べ,7時半に登校。8時から12時まで授業。午後は0時から1時のあいだに学食で昼食。1時から3時まで家庭教師をつけて勉強。3時から6時まで自習。さらに,8時から10時まで勉強。・・・やっと就寝。

 1日の勉強時間は,なんと12時間! いったいその原動力はどこから湧き上がってくるのだろう。「もともと負けず嫌いなんですよ。若い人に負けたくないという気持ちが強い。負けないためには,年寄りは倍の時間をかけるしかないでしょう。それと,留学前にある人から,『井染さんは中国語を始めても,どうせすぐにやめるでしょうう』と言われまして・・・。悔しかったですね。絶対やめないぞ,と思いました」。

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