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充実生活見つけた
大人が夢中になる塗り絵とは?<その1> ~社内会議での思いつきがブームになるまで~
2006/08/01

森井さん

 今,中高年の間でブームとなっているのが「大人の塗り絵」。塗り絵といっても,子どもがクレヨンで塗るタイプのものではない。原画は名画。ゴッホやルノアールなどの線画に自分で色をつけていくのだ。

 このブームを作ったのは,1948年生まれの団塊世代,編集・翻訳のプロダクションを経営する森井春樹さん(58歳)である。


絵画好き社員の発案

 2006年5月,銀座の文具店・伊東屋ギャラリーに名画が展示された。広重の「東海道五十三次」あり,植物図譜あり,歌麿,ゴッホなど時代も国もさまざまなそれらの絵は,よく見るとなんと塗り絵である。実は,最近話題の「大人の塗り絵」の作品展会場だったのだ。展示された100点はどれも本物と見違うばかりの出来映え。会期中,会場を訪れた人々は感心しきりだった。

 このコンテストを開催したのは,森井春樹さんが社長を務めるリリーフ・システムズの「塗り絵倶楽部」事業部。今ブームとなっている大人の塗り絵は,彼が仕掛けたものだ。

 「塗り絵はどうでしょう?」――。それは,企画会議のときに出た意見だった。同社はもともと翻訳や編集・出版を手がける編集プロダクションである。新規事業についての企画会議の席上で,一人の絵画好き社員が発言した。これがブームの発端だった。

 「うちの母は入院中の父に付き添っているとき,よく時間つぶしに絵に色を塗っています。子供の頃は,誰でも塗り絵をやった経験があります。大人向けに名画の塗り絵なんかいいんじゃないでしょうか」。なるほどと思った森井さんは,帰宅後,奥さんに「どう思う?」と聞いてみた。すると,奥さんからも,今でも手元に何か塗るものがあれば,塗ってみたりすることがあるという返事が返ってきた。

 そこで,まず50歳以上の女性をターゲットとして,塗り絵を商品化するという方針が決まった。この新規事業を取り扱う部署を立ち上げ「塗絵倶楽部」と命名した。

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