

![]() ![]() 2006/06/06
大手製紙メーカーの開発部長だった長谷川一誠さん(60歳)が,早期退職して起業したのは,なんと乗馬クラブ。資金が億単位かかるといわれる事業を,自己資金2000万円でスタートさせた。 前途多難とも思えたが,5年目の2006年,新たな融資を受けて事業をさらに拡大しようとしている。その成功の秘訣を探ってみた。 コンピュータ技術者からの華麗なる転身
千葉県市原市。ゴルフ場と自然に囲まれたエリアに「長谷川ライディングファーム」はある。春の一日,菜の花が咲き誇るのどかな馬場で,社長の長谷川一誠さんは待っていた。「ようこそ!」と迎える声は張りがあり,よく日に焼けた頬はきりっと締まっている。「ここをはじめてから,スリムになり,血圧も下がって,本当に健康になりました」と笑う。 乗馬クラブ経営というのは,リタイア後に始める事業としては,資金的にも体力的にも少し荷が重いように考えるが,長谷川さんの笑顔を見ると,そんな疑念はすぐに払拭された。 現在の乗馬クラブは所有馬12頭,3000坪の敷地に3つの馬場とクラブハウス,厩舎を持つ。全国乗馬倶楽部振興会認定のインストラクターが4名,乗馬クラブとしては中規模クラスだ。ほんの5年前まで,大手製紙メーカーのサラリーマンだった人が経営しているとは思えないほど,充実した設備とカリキュラムをもっている。 ![]() 「経営者はいまだに無休,無給なんですが,一応,毎年黒字で運営しています。元々が開発者なので,綿密な長期的な計画を立て,それをひとつひとつ実行し,積み重ねていくことは得意なんですよ」と長谷川さんはいう。 そんな長谷川さんは大学時代には草創期のコンピュータ技術を学び,会社ではシステムエンジニアとして,開発畑を進んだ。そして,開発プロジェクトの統括者として部長職にあった54歳の時,長谷川さんは新たな人生への決断をする。
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