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本当にやりたい仕事って何
シニア技術者のシーズを生かす<その2> SCE・Net成功の秘訣
2006/02/07

 個人のリソースと企業が直面している課題を結びつけて,リタイア後の化学系エンジニアたちが社会貢献するSCE・Net(シニア・ケミカル・エンジニアズ・ネットワーク)。2000年に立ち上げた時点では,シーズ側の個人会員は集まったものの,肝心のニーズ側の法人会員が集まらなかった。そこで,入口の垣根を低くして,広く外部の法人からも相談・依頼を受け付ける方向に転換することで,活動を軌道に乗せた。

研究会での自己研鑽は欠かせない

 社団法人化学工学会のブランチとなり,会員・非会員のバリアを無くしたことで,活動は少しずつ回りだした。そして,最初に来た大きな仕事は独立行政法人のNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託業務だった。これには,20数人の会員が携わった。

岩村孝雄さん

 間口を広げたことで,企業からの相談・依頼も増えるようになってきた。安全対策の技術評価,ISO取得指導,省エネルギー診断指導,食品ゴミのリサイクル技術・市場動向調査などから,小規模工場の警備体制対策,手作業での原料計量のミス対策,メッキ液の循環再利用システム構築アドバイスといった細かな領域まで多岐にわたる。

 2002年には会員同士で研究グループを作り,新しい技術動向などに関して情報交換する場を設けた。また,隔月ごとに有識者を招いて話をしてもらう技術懇談会もスタートさせた。

 「技術革新のスピードが早くなっていますから,過去の知見が通用しない場面も多くなっています。ですから,専門家同士が議論をして,常に自分の技術をチェックする場が必要なんです」(岩村孝雄さん・72歳,代表幹事)

 「自分の専門分野は皆さん得意なんですが,領域が細分化されているのでバラバラなんですね。それを普遍化,一般化しなければならないということで,環境,安全,材料,エネルギー,教育といった大きなテーマごとに研究会をつくりました」(松村眞さん・67歳,幹事)

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