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本当にやりたい仕事って何
定年前から地域の自然環境づくりに貢献 「自然観察園」で次世代に伝えるものとは<その2>
2005/12/06

 NPO「武蔵野自然塾」理事長・梅田彰さんが,貝とチョウの採集から自然への興味を広げ,地元武蔵野市の自然環境づくりにかかわるようになった経過は,前回,紹介した。

 そして,定年から3年後の2005年7月24日,吉祥寺北町の住宅地に,梅田さん設計の「むさしの自然観察園・北町ビオトープ」がオープンした。ここは“五感で”自然を体験する場だ。さまざまな自然の植物や樹木が植えられた園内を梅田さんに案内していただいた。

食べて触って匂いをかいで,自然を体験する場

 「子どもたちには,やまももの実や,山椒の佃煮を食べさせます。小さい子供が喜ぶのはシャボン玉の木。茎を折って液をつけて吹くと,ほら,シャボン玉ができるでしょう。この葉っぱの匂いをかいでみてください。アリナミンの匂いがしませんか?クサギの木です。これはベビーマラカス。乾燥させて振ると中の種がカラカラと音を出すんです」。

 次々と,園内の植物を手にとって紹介しながら,「自然に親しんでこそ自然を守ろうという気持ちになれる」と梅田さんは言う。だから,ここは子どもたちが五感を使って自然を体験する場にしたかったのだという。池にはドジョウ,ウグイ,ムツゴ,タニシ,カワニナが棲み,木屑を敷き詰めた大きな囲いの中で縮こまっているのはカブトムシの幼虫だ。

 梅田さんはひときわ目立つ大きなケージの中へ。そこは,チョウやトンボが乱舞する虫の楽園だった。虫たちの好物の植物を注意深く観察すれば,葉の裏にジャコウアゲハの卵が産みつけられていたり,キタテハの幼虫やトノサマバッタやナナフシが隠れていたりする。川の中に見える黒いつぶつぶは何?「全部カワニナの子ども。ゲンジボタルの幼虫のエサになるんです。来年の夏はこのケージの中をたくさんの光が飛び回りますよ」。

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