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本当にやりたい仕事って何
定年前から地域の自然環境づくりに貢献 「自然観察園」で次世代に伝えるものとは<その1>
2005/11/29

 NPO「武蔵野自然塾」理事長・梅田彰さん(63歳)の名刺の裏には,13もの肩書きや資格が並んでいる。武蔵野市緑化環境専門委員,環境カウンセラー,森林インストラクター,生物分類技能検定2級,キャンプ・インストラクター…。「自然に親しんでこそ,自然を守れる」との思いが幹となり,こんなにたくさんの枝を伸ばしたのだ。

 その大きな木の根っこには,幼いときから持ち続けた自然への興味があった。しかし,定年後に市から名指しで事業を委託されるほどの信頼を勝ち得たのは,現役時代も二足のわらじを履きながら,地道な活動を続けていたことにあった。

貝からチョウへ,枝葉が広がる自然への興味
梅田彰さん

 「東京生まれの東京育ちで,田舎がない。初めて海水浴に連れて行ってもらったのが10歳のときでした。その時の感激は忘れられません」。砂浜に無数に散らばる貝が,自然に飢えていた少年の心をとらえた。このときから貝ひろいに夢中になり,最終的に1500種類の貝を集めるに至る。

 それが単なる遊びで終わらなかったのは,父のおかげと言えるかもしれない。父は息子が貝に興味を持ったとみるや,東京科学博物館の貝の研究室に連れて行き,世界中の珍しい貝に対面させたのである。以来,梅田さんの貝への興味はさらに深く広くなり,自分でも図書館で図鑑などを見て貝を研究するようになる。梅田さんの小学校生活は“貝一色”に染まっていった。

 そして中学に入学――。「私の中学に赴任してきた昆虫研究家の須田孫七先生が,“君,今度は貝じゃなくてチョウをやらないか”と誘ってくださったのです。そして出会ったのがサカハチチョウ。その人間ワザではとうてい及ばない羽の模様のありさまに,すっかり魅せられてしまいました」。貝からチョウへ,さらに広く,梅田さんの興味と行動範囲は広がっていった。

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