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本当にやりたい仕事って何
ハイリスクの夢を実現させたモノづくりへの情熱<その1>
2005/08/23

 未知の分野での起業。しかも初期投資の大きい製造業。定年後にこんなハイリスクの道は,ふつう選ばない。だが,あえてその困難に挑み,オンリーワン商品を世に出した人がいる。そこには,モノづくりに賭ける,すがすがしいまでの情熱があった。世界に二つとない乗り物「トライク」を生みだしたアバンテクの代表取締役・工藤敏之さんを紹介する。

「悔いを残して一生を終わりたくない」

ハイリスクの夢を実現させたモノづくりへの情熱<その1> 「トライク」は,前2輪,後ろ1輪の3輪自転車。自転車に乗れない人もすぐに乗れて,高齢者や身障者に優しい乗り物だ。

 この「トライク」を生み出したのが工藤敏之さん(65才)である。工藤さんはガソリンスタンドの設計施工や設備機器を手がける会社で営業職に就いていた。転機は,定年を目前にした55歳の時。自由化のあおりで国内需要は逼迫し,いきおい会社の目は東南アジアに向けられた。工藤さんはビルマでの仕事を命じられる

 「遙か異国の地で,自分や会社や日本全体のことを眺め,第二の人生はどうあるべきか,じっくり考える機会がありました。会社からは,委託業務として5年ほど後進の指導にあたってほしい,という話を事前にいただいていたんですが…」。

 ビルマは仏教国だ。うだるような暑さのなか,寺院塔のパコダの下で僧侶が座禅を組み,一心に祈っている。その姿を眺めていた工藤さんの胸に,こんな思いが去来した。「立派な身体を親から貰って,悔いを残して一生を終わったんじゃ,親への供養にもならない。最後は目一杯,やるだけやって,幸せな人生だったと終わることが,先に逝った人たちへの供養になる
」。

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