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本当にやりたい仕事って何
異色の営業スタイルを武器に一人で起業<その2>
2005/07/20

 前回は,念願の独立を果たした肝付さんの起業物語を紹介した。その経験を基に,2004年11月から,インターネットを活用して「日刊  心が元気になる オンリーワン見聞録」と題するメールマガジンを発行している。“日刊”とあるように,1日も休まず,情報発信を続けているのである。

 読者として想定しているのは,50歳代のビジネスマンとその家族。内容は,定年後に創業したワンマンビジネス活動での考察,ビジネスで出会った人々,講演やセミナーで刺激を受けた情報などと幅広い。肝付さん自身の経験や見聞を通して,あとに続く世代に,自分自身の新規事業開発を進めることを提案している。定年退職後の働き方の一つとして,自分の経験や能力,人脈などを資産として活用しようとアピールすることが目的だ。

リスクを回避しながら成功するには

 肝付さんは,「ヒト,モノ,カネにかかわらない事業」を志向しているという。わかりやすく言えば,事業を進めるにあたって,新たに事務所を構えたり,設備を整えたり,人を雇うなどリスクにつながることは一切止めて,極力お金を使わないで独立,起業を目指すやり方だ。

 「60歳まで働き続けていれば,少なくとも2年間くらいは,働かなくても食べていけるだけの蓄えはできているでしょう。退職一時金としてまとまったお金を手にできることもあります。だからといって,それを原資として会社を設立し,事務所や工場を構えて,人も雇って新しい事業に取りかかるというのはリスクが大き過ぎます」。

肝付さん  「定年で退職するころには,お金以外に,それぞれが得意とする分野での経験,能力が身に付き,そこそこの人脈もできあがっているはずです。私が言いたいのは,こうした自分自身の身に付いたものこそを資産として,新しい事業を始めてみるべきだということなんです。商品企画,工程管理,品質管理,情報システム,特許管理,経営管理,その他,どんな分野であれ,それぞれの業務での経験,知識をもって,支援を求めている企業をサポートする。中小企業には,そんなニーズが多々あるはずですから」。

 経験や得意とする分野は人それぞれだから,一個人が独立すれば,それはまさにオンリーワンの事業となって,誰にも真似はできない。モノを仕入れたり,生産するわけではないから大きな投資もいらない。リスクを回避しながら,確実に成功する独立のあり方。それが,肝付さんがいう「ヒト,モノ,カネにかかわらない事業」の姿だ。

 近年アメリカでは,専門性の高い仕事について複数の会社と請負契約を結び,業務遂行にあたる人が増えているという。形態としてはフリーランスやSOHOに似ているが,これは業務の一端を請け負う形がほとんど。それとは違って,彼らが請け負うのは,経営企画,マーケティング,新規事業開発,営業企画など,まさに企業の中枢部分。雇われているわけでもなく,下請けでもないこの新しい形態は,インディペンデント・コントラクター(IC)と呼ばれる。肝付さんが提唱する働き方も,まさにこのICに相当するといっていいだろう。

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