A氏: 家族のことで嬉しかったことがあります。女房じゃなくて娘なんですが。娘が就職したときに、組織の上下関係、お客さんとの関係とか、いやなことを経験し始めました。そのとき初めて、私に声をかけてきた。 それまでは父親なんて敬遠していて、あまり頼りにもしていないという親子関係だったんですが、女房が「悩んでいるなら、お父さんと相談してみたら」と言ったらしいんです。で、「じゃ、次にこうしてみたら」とアドバイスすると、三つに二つくらいは当たるわけですよ。それで、娘が父親を見る目がすごく変わりました。私はそういう親子の会話は難しいなと思っていたんですが、人生の最後のほうになって、そういう機会もくるんですね。 ―― 父親としては、すごく嬉しいでしょうね。家族の絆みたいなものを感じて。 A氏: それで思ったのは、会社で旦那がどんな姿で働いているかを知っている奥さんは少ないということです。亭主は奥さんの毎日を知らないという話が出ましたが、奥さんも結構、男性が会社でどんな思いをして仕事をしているかということを知らない。それをわからないままでいくのがいいのか、わかったほうがいいのかという話もありますが。 B氏: 会社のライフプランセミナーは、希望者だけですが、夫婦で参加することも可能なんです。でも、どんなに案内しても、夫婦の参加は25~30%程度。参加している夫婦は、たぶん普段から会話しているんだろうなと感じますね。残りの人は、会社に女房なんか連れてきたくないし、お金もことも女房には一言も言わないなんてこともあるようです。でも、もしかして、奥さんの方からも嫌がられているのかもしれませんね。そういう誘いをしても、「そんなところに、私いかないわよ」とかね。 C氏: いずれ2人になるんですよね、子供たちが出て行ってしまうと。最近、特にそう考えるようになりました。今まで4人家族だったのが、これからは2人家族だと。もう子供との世界は終わってしまったと。じゃあ、お互いどう生きていくかというを思います。 カミサンは、こちらが何気なく言ったことにカチンと来ることもあるらしくて、後から携帯にメールが来たりするんです(笑)。あのときのあの言葉が非常にショックだったとか。で、僕もメールで返すわけですよ。「そりゃ、悪かった。でも、その裏には、こういう考えがあったんだよ」とか。それも、ひとつのコミュニケーションですね。だから、それぞれが自分の居場所を持っていて、つかず離れずやっていくのがいいのかなあ。カミサンにはいてもらわないと困るんで。
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